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ポチ
今日の太郎くんの家の夕御飯は、ピーマンの肉詰めと野菜スープ。太郎君のお母さんはとっても料理上手なのでいつも美味しいご飯を作ってくれます。
だけど太郎くんは野菜が大嫌い。だから、いつも野菜を残してしまいます。今日もピーマンの肉詰めの中身のお肉だけ食べて、スープも野菜は全部残していました。
「もう、いつも野菜を残すんだから。野菜食べないと大きくなれないよ。」
野菜を残してしまったので太郎君はお母さんに怒られてしまいました。
「別に大きくなれなくてもいいもん。」
太郎くんはプイっとふくれっ面するだけで、怒られても野菜を食べません。
それを犬のポチが横で見ていました。ポチはご飯の時間になるといつも美味しそうな匂いがするテーブルの下にやってきます。そこで、いい匂いを嗅ぎながら自分のご飯がもらえるのを待つのです。
お腹が空いたのでポチは早くご飯が欲しくて太郎くんの足を鼻でつつきました。
「何?ポチ。お腹空いたの?」
太郎くんに声をかけられてポチは一声鳴いきました。とてもお腹が空いているように言えたので、太郎くんはピーマンをポチにあげようとしました。
「太郎、ポチに自分のご飯あげちゃダメよ。」
それに気付いたお母さんは怒りました。
「はーい。」
怒られたので太郎くんはしぶしぶポチにピーマンをあげるのをやめました。
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