幼なじみの3人

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「そういや、昨日のライブ最高だったな?」 書いていたはずの忍が顔を上げ、亜須斗に話しかける。 「あぁ。本当に可愛かった」 「ねぇ、早く写しなよ」 呆れたトーンで言う奈々。 「つか、推しがホント可愛すぎてやべぇ」 奈々の声が耳に入っていない様子の2人はますます盛り上がる。 「だな! 花道の最前だったから凄い近かったし、目合ったし」 “近かったなぁ”と忍が返し、楽しそうに思い出に浸りながら笑う2人。 「もう! いい加減、書き写し再開しなさい」 それまで黙って見ていた奈々が机の上のノートを掌でパンパンと叩きながら忍に言う。 「あぁ、はいはい」 5分後、朝の本鈴が鳴り、亜須斗は2人から少し離れた場所にある自分の席に着く。
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