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その日の放課後、2人は公園にいた。
「手加減するなよ」
「良いのか? 本当に」
「男に二言はねぇ。
お前も同じだって言うならこうするしかないんだ」
人気のないこの場所で2人は殴り合いを始めた。
と言っても忍の方が強いため、ほとんど一方的に亜須斗が殴られている。
「ぐっ…
ぅぅ…痛ぇ…」
亜須斗は倒れたが、すぐに立ち上がり、忍へ向かっていく。
素早く近づいた忍が亜須斗の胸ぐらに掴みかかり、再び殴ろうとしたところに偶然、通りかかった奈々が驚いた声を上げる。
「え…?!
忍、何してんの!?」
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