幼なじみの3人

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奈々に気づいた2人は動きを止める。亜須斗の胸ぐらを離した忍が先に口を開く。 「おぉ、奈々。 ちょうど良かった」 「ちょうど良かったじゃないよ! 今亜須斗のこと殴ろうとしてたよね?!」 「それは良いんだ」 忍の代わりに亜須斗が答える。 「いいって何!? いいわけないでしょ、そんな血だらけで…」 亜須斗は口の端から血を流し、頬や額も赤くなっており、見るからにボロボロだった。 「これは俺が言い出したことだから。 それより、奈々に聞きたいことがある」 「…何で殴り合うことになるの なに、聞きたいことって」 黙っていた忍が先に切り出した。 「前から言おうと思ってたんだけど… …奈々って… 俺と亜須斗、どっちが好きなんだ?」
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