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「片方が付き合ったくらいで壊れないだろ。
まぁでもそうなるとやっぱり俺らが拳で決めるしかねぇよな? 亜須斗」
「だな」
短く答えた亜須斗は忍を真っ直ぐ見据えている。
「だから何でそうなるの」
2人を止めようと間に割って入ろうとする奈々。
「いいから、黙って見ててくれよ」
食い気味に言って、奈々の顔を見ずに制止する亜須斗。
こうなると2人を止めることは出来ない。
「再開だ、いくぞ」
やはり素早い動きをする忍から殴りかかって亜須斗の頬に拳が入り、地面に倒される。
「うっ…ぐぅ…」
亜須斗は痛みに顔を歪めながら上半身を起こし、口元を拭う。
「痛ぇ…
…血の味がする…」
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