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本棚に追加第三章
「あー、眠い」
颯太はブラックコーヒーを飲み干して、教室の机に伏していた。キッチンのバイトがケガで入院し、颯太がその代わりのシフトを務めることになった。そのせいで、最近はバイト先からそのまま朝の授業に来る日が続いていて、正直、体がキツい。
そして何より、日課であるアイドルの情報収集ができないことが一番つらかった。情報の中には、先着でサイトにアクセスしなければいけないものや、ゲリラ的なイベントも多い。特に今までは、すべての情報を最速でチェックできていたと自負する颯太にとって、これは由々しき問題だ。ただでさえ、最近は三田村と一緒にいることが多く、なかなかスマホに没頭する時間がとれない。三田村は颯太との時間を楽しんでいるらしく、自分の時間を割きたい颯太の違いは大きい。三田村と一緒にいるのは楽しい。ただ、普段できていたことができないというのは、なんとなくもやもやする、それだけなのだ。
「おはよー。わ。颯太くんが死んでる」
顔を上げる気力はないが、英子と智美の声だというのは、わかった。
「生きてる。真白と握手するまで死ねない」
「聞いたよ、整理番号ナンバーワンをゲットしたんだって? さすがだね、颯太くん」
「受付開始と一緒にF5連打した」
まさに、執念で勝ち取った整理番号だった。イベントにおいて整理番号一番というのは印象に残る大事な番号なので譲れない。

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