受賞を夢見て(笑)

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 とある馬舎に、とても美しく俊足のサラブレッドがおりました。 そう、裸馬!あ、間違えた。 美馬・サラメンコ! 彼女の調教師はイケメンなオサルだがとても厳しく(ドSで)残酷な運命(ギャラへの不満)に長年連れ添った最愛のパートナーを解雇してしまいました。  最愛のパートナーを失った彼女はたいそう嘆きました。 そんな彼女を見兼ねた占い師が優秀な鳩を飛ばし、彼女を運命の相手の元へ導いてくれました。  ですが、鳩が導いてくれたのはとあるコンビニ。 「こんな所に騎手がいるの?」と不満を抱きながら店内に入ったサラメンコは直ぐに足が止まりました。 「居た!彼女こそ私の運命の相手だ!」 目の前に現れたのはコ○リズム?のように腰を振り、ダルそうに雑誌の入れ替えをしていたダルマ、いや、もふもふでまぁるいモノクロ。 ザッシュ、ザッシュ 鋭利な爪で新品の雑誌をぼろぼろにしながら陳列しているパンダがおりました。 「you、騎手にならない?」 「はっ?」 一目でパンダを気に入ったサラメンコはすぐさま彼女を自分の騎手にスカウトしました。 『騎手になれば楽して美括れと賞金が手に入るよ!』 サラメンコの口説き文句にすっかり騙されたパンダ、ミズキンダ。 そんな二人?二匹?の名馬と名騎手を目指す壮絶な物語のとある1日をご覧下さい。
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