a chance meeting

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   どうしようもないほど、子供だった。  取り立ててのめり込む趣味もなく、懸命にスポーツに打ち込むでもなく、日々を惰性的に生き、つまらない毎日に無性に腹を立てるような。  その癖、周囲の人間をガキだと、自分は他とは違うのだと、ただ己が馴染めないだけの温度差を他人の責任にすることで目を逸らし続けていた。  子供だったのだ。どうしようもなく。  けれど、いや、だからこそ、───目が、眩んだ。  自分からこちらに何かを働きかけてくれるわけではないくせ、気付けば成す術もなく勝手に目が離せなくなる。  その衝動はいっそ理不尽で、ひどく傲慢にも思えた。  それでもオレは、この恋を後悔したことはない。  
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