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早川が以前在籍していたのは少年課だ。交通課の婦警と付き合いがあるようには思えない。それに後輩の同僚にコンパの話を持ちかけて、安っぽい男に見られでもしたら情けないではないか。
神崎の様子に、濱田が「ははん」と胸中を察した。
「俺が交通課に聞いてやってもいいぞ? おまえも、そろそろ身を固めた方がいいしな。刑事のかみさんは、やはり婦警が一番だ。その合コンには行くんだろう?」
「ええ……まぁ、多分」
「よし、俺に任せておけ!」
濱田が神崎の肩をぽん、と、叩く。
「捜査会議が始まりますよ!」
二人に向かって叫ぶ早川の声で、神崎は慌てて席を立った。
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