原案(あらすじ)

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原案(あらすじ)

目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった 崇は会社のPCで極秘資料を開こうとした その時、人の気配を感じ非常階段まで逃げた はずだったが、背後から誰かに殴られたようだ (どうしてこんなことになったんだ 司、お前は俺をどこへ連れて行こうとしている?) 崇は頭を抱えた 司は双子の弟だ といっても、それを知ったのは最近のこと 半年前に偶然、町で会った すぐに打ち解け、そのうちに双子であることを知った それまで俺は兄弟の存在すら知らなかったが、すぐ納得した 顔も似てる 話の矛盾もない 微塵も疑いを持たなかったのはDNAの成せる技か 小さい頃の話、両親の思い出、近況 たくさん話した 生まれた時から今まで一緒だったかように知り合った頃 司は失踪した 俺は驚いた でもすぐに司のフリをして行方を探すことにした その行動に迷いはなかった 今思えば司に誘導されていたのかも 同僚、友人、恋人の話から、会社が怪しい動きをしているという話 半年の間に司を取り巻くほとんどを聞いていた 「俺がいなくなったら、代わりに会社を調べてくれ」 という司の言葉は冗談だと思っていたのに 俺はうまく周りを騙しながら真相を探った 司は他愛もないおしゃべりに伏線を張り、行く先々にヒントを残していた 司の意図は分からないが、信じるしかない 実は、崇は国家の極秘プロジェクトの渦中にいた 「自分の人生を捨てた人間が、他者が作った人生で幸せになれるか」 崇はその被験者 崇はそのことを知らずに生きていた 司は仕事でそのプロジェクトに携わっていた 父の告白で兄がいることを知り、 その兄がプロジェクトに関わっている事に気付いたのだ 兄自ら真実を見つけ出し、目覚めてほしい 用意周到に計画を練り、半年前に決行した 崇が司の会社に入るのはプロジェクトの計画になく それに気づいて軌道修正を試みる国家側の人間も崇の近くにいた 国家に刃向う覚悟で臨んだ司の祈りは届くのか 味方に紛れた敵は誰か 2人の運命やいかに
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