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これって俺達、相思相愛って奴で間違いないよね? ちょっと恥ずかしいけど、めっちゃ幸せ。
「和樹、大好き!」
笑って、和樹の胸に飛び込む。そして、濃厚なキスをした。頭の芯が痺れるような奴ね。
「亮二」
「んぅ、もっと…」
「先にケーキ食べよう。せっかく美味しそうなの選んだんだから」
うっ、それは勿論美味しいですよ。俺は名残惜しいけど和樹から離れた。和樹には美味しく頂かれたいけれど、ケーキは美味しく頂きたい。
隣り合って、ふざけて二人でケーキ入刀。どんだけアホかと思うけれど、ちょっとドキドキしたのも本当。
一切れずつに切り分けて、二人で美味しく食べる。あのケーキ屋さんのはクリームの甘さ控え目で、苺の酸味がバッチリ。すっごく美味い。
「美味しいな」
「だろ?」
俺が得意になるもんじゃないけれど、なんかすっごく嬉しかった。
ケーキも食べて、俺は満足に笑う。和樹がそっと近づいてきて、俺を背中から抱きしめた。
「満足?」
「満足」
「じゃあ、違うほうも満足する?」
悪戯っぽく誘われて、尻尾振ってホイホイする俺は淫乱です。寂しかった分、沢山甘えたい気持ちがある。
ふと、ケーキについていたリボンが目に入った。俺はそれを自分の首に巻いて、リボン結びにした。せっかくなので、ド定番行きまーす!
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