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「凄く溢してるし、誘ってる。分かる? 中が動いて俺の指に吸い付いてる」
「言わないでぇ。恥ずかしい…」
「恥ずかしいのも好きでしょ?」
嫌いじゃありませんね、残念ながら。
指が三本に増えて、バラバラに叩くみたいにする。太鼓じゃないですよそこ。加えて中を広げられて圧迫感が増した。和樹、すっかり上手くなったよね。俺は涙目だけど。
少しずつ、俺は怖くなってきた。背中を這うように気持ちよさが広がっていく。
なにこれ、知らない感覚だ。お尻の奥から生まれたそれはこれだけじゃ足りないのに、何か大きな波を引っ張ってきそうだ。
「はぁ…和樹……触ってぇ」
腰を揺らめかせて俺はお願いする。強い直接的な刺激があれば直ぐにでも俺はイケる。
けれど和樹はそうしてくれない。ニッコリ笑って、押し込むように一点を押した。
「ふあぁぁ!」
ガクガクっと震える。なりふり構っていられない突き上げるような衝動に震える。
今、何かとても大きな快楽に爪を引っかけられた。一気に熱くなった体を捻って、引かない快楽に戸惑っている。
「ごめん、指じゃ弱かったんだね。それじゃあ…」
指がずるっと抜けて、俺の奥はヒクヒク物欲しそうに蠢いている。恥ずかしいけれど、そこにピッタリと当たった熱に安心もする。
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