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ズルッと、指とは比べものにならない質量が俺を串刺しにする。悲鳴みたいな声で泣いて、和樹の首に縋る。正面から見つめる和樹は、色っぽい顔をしていた。
「これで突いたら、気持ちいいよ。勿論、俺もだけど」
「ぃやぁ! あっ、だめぇ」
気持ちいい場所を和樹のものが抉る。その度に俺は腰を跳ね上げた。押し出されるみたいに先走りが溢れ出て濡らしている。お漏らしみたいに出るんだ。
「凄い…熱くて誘い込んでる。気持ち良くて、最高」
あっ、本当? 俺も気持ち良くて最高すぎておかしくなりそう。
遠慮無く和樹は俺の快楽の源を抉る。俺はその度に腰を振っている。何か、近づいてくるんだ。気持ち良く痺れて、ジワジワと這い上がってきて。後少し。後少しの刺激で…。
和樹が腰を引き寄せるようにして、少し早く打ち付けるように抽挿した。その途端、今まで掠っていた快楽に手が届いた感じがした。
「あっ、あぁ! うっ…はぁぁぁ!!」
一気に来た波は俺の全てを押し流す。ガンガンする様な気持ちよさに腰が浮き上がって振りたくって止められない。
頭の中は真っ白、息が吸えているかわかんない。目の裏がチカチカして、訳も分からなくなる。
「っ! 亮二!」
「うぁあ! らめぇ、動くとまたくる! いっ、いやらぁ!」
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