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「今回のパーティーは独身社員の見合いがメインだ」
「えっ?」
「特設ページに書いてある。私を目立たせたつくりを出しているが、実際は社をあげての婚活パーティーだ」
「特設ページに、書いてあった……?」
特設ページなんて間宮のプロフィールと参加方法くらいしか読んでいなかった。つまり、良子を含めてあの会場にいる全員が全員、間宮を狙っていたわけではなかったということになる。
「まさか私一人のためにあの人数が集まると思っているなら、君は私を買い被りすぎだ」
「そう、だろうけど……だって、間宮さんだから……」
俺が好きになるくらいなのだからと、何の疑問も持たなかった。彼は首を傾げて笑っている。
(絶対タケルは知ってただろ……)
俺にページを見せてきたし、仕事内容の詳細を聞いていたのはタケルだ。しかし彼は知っていてもあえて教えなかったに違いない。
俺は少し考えてから、彼の首に腕を回す。
「……じゃあ間宮さん、会場に戻らなくていいの」
「戻らなくていいこともないが、今は君に触れたい」
真面目な顔でそんなことを言うものだから、一瞬呼吸することを忘れるくらい驚いた。
「構わないか?」
そう言いながら、間宮はすでに俺にのしかかるようにベッドに上がり、体を寄せる。額をこつりと合わせてそう問いかけたが、きっと俺の答えだって知っているはずだ。だから答えるかわりに、その口唇を塞いだ。
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