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慌てて僕を持ち上げ棚の上へ置き、テーブルを片付ける。
用意された二人分の食器。冷蔵庫からは小さな丸いケーキ。セッティングを完璧に、あなたはお客さんを出迎え部屋に招き入れた。
お客さんはニコニコと嬉しそう。
ケーキに夢中になってるお客さんの肩をあなたはトントンと叩き、その人の前にあのプレゼントを差し出した。
「わーー! すごい。コレなんてお花?」
「アネモネって言うんだ」
「へー、初めて見た! 綺麗だね!」
お客さんはプレゼントに添えられたカードを開く。
「花言葉?」
「うん」
後ろ髪をクシャリとかき上げ照れるあなた。そんなあなたに、お客さんは飛び切りの笑顔で「ありがとう」と言った。
花言葉……。
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