1話

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「ッ、…あ、ァ…っ、ぅん、」 綺麗に整えられていた浴衣は帯が緩み、はだけたそこからは透き通るような肌が現れる。アキは柱にしがみつき、腰を後ろへ突き出したあられもない姿を晒しながら嬌声を上げていた。 「はっ…、あんまり声出すと、人来るぞ、っ?」 アキの細い腰を掴みながら、ヒクつく蕾の奥に自身を打ち付けるハル。突く度に艶やかな声を上げる相手の様子を楽しみながら、羞恥を煽る言葉を浴びせれば、自身への締め付けが強くなり、小さく息を詰める。しかし、律動は止めないまま、羽織りの役割すら果たしていない相手の浴衣を床へと落とした。 月明かりによって照らされた身体は、その白さ故に眩しいほど輝いて見える。男にしては少し長めの黒髪が隠す首筋がふと目に入った。片手で襟足を避ければ、現れた細く白い首筋はハルの劣情を煽るには十分だった。 「ん、ァ…、っ、あぁぁ!」 緩やかになった律動に、無意識か息を整えようと声が小さくなったアキだったが、それも束の間、相手の右腕が腰を引き寄せたかと思えば顎下に滑り込んだ左手で上を向くように誘導される。自然と背筋が伸びれば、結合は深くなり、最奥が抉られる。同時に与えられた首筋の痛み。麻痺した思考が快楽へと変換したそれらは全身をかけ巡り、叫びにも似た嬌声となって夜の空気を震わせた。
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