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良太はクリスマスイブの日にデパートへ行き、プレゼントを買った。
購入したのは、有名ブランドのチョコレートケーキで、スイーツ男子というわけでもない良太ですら美味しいと感じられる人気のチョコケーキだった。
自宅のマンションに帰ると、良太は包みを開けて、送り主へのメッセージカードを入れた。
その後、キレイに包装されていた包みを復元しようと悪戦苦闘し、ようやくほぼ最初に包装されていた通りにコーティングし終えた。
プレゼントを渡す相手は同棲中の美奈子。
毎年クリスマスプレゼントを渡しているが、今年は美奈子が前から食べたいと言っていたものにした。
美奈子の勤める会社は残業続きで、今日も遅くなるみたいだが、良太は帰って来るまでスマホをいじったり、ゲームをして時間を潰した。
夜10時頃、美奈子が帰宅した。
疲れた顔をした美奈子を出迎えた良太は、部屋着に着替えている美奈子の後ろから抱きついた。
「ちょっと、着替えられないだろーが」
「ゴメン。目つぶって手を前に出して」
「何?メンドくせーな」
そう言いながらも、美奈子は目をつぶって両手を前に差し出す。
すぐに良太は美奈子の両手にクリスマスプレゼントを乗せた。
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