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宗太の様子をこっそり伺う。
しかし、そんな必要はなかった。
「えっ、まじで?! いーなっ、俺も行きてぇっ!」
真っ直ぐ素直に食らいついてくる、宗太。
「…じゃあ、行こっか」
私は半ば上の空で、何かに取り憑かれたように応えていた。
舞の所へ行くには、駅を1つ戻ることになる。
さすがに宗太を駅まで歩かせられず、私自身また4キロ歩くのが辛かったので、駅まではバスに乗った。
移動中に、宗太の生活の様子を色々聞いた。
突然転校になったことは既にもう忘れているくらい、今の小学校に馴染んでいる様子だ。
学校が山の上にあるから登校が大変だ、校外周遊マラソンが死ぬ、新しい校舎でトイレがきれい、などとあれこれ話してくれた。
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