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逡巡する仕草を見せる少年はここに留まるべきか迷っているようだ。
「ここにいれば人と接することは稀だからね、町に行きたいと言うなら送るし。
ここに居ることを選ぶなら居たいだけ居ていいよ。」
とりあえず、今日は泊まってゆっくり考えればいいと立ち上がる。
まだ魔狼の治療が途中だ。
あの傷で死ぬことはないが、痛いままも可哀想だ。
中に寝かせていた雌狼の様子をみてから、外にいるであろう雄狼を探す。
扉の開く音を聞きつけたのか、そっと近付いてきて中の様子を伺っている。
雌狼が気になるのだろう、中へ入れてやるとすぐに傍に寄って鼻をひくつかせながら確認していたが気が済んだのか寄り添う様にして伏せた。
空かさず治癒魔法をかけるとゆっくりと目を閉じ、微睡ぶ。

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