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「ねえ ねぇってば」
大好きな彼を揺すりながら構ってアピールをする。
「おいっ 揺らすなよ どうした 」
後から抱きつきながらぎゅーしてって言うと彼は必ずニカッって笑いながら正面においでと手招きする。
正面から抱きしめてもらっているときだけあぁ、彼は本当に恋人なんだなって実感できる。
甘え方なんて知らないし こんな風にしか甘えられない。
「キスして」
なんだか不安な気持ちになってそう強請ると
「仰せのままに」
なんて笑いながらキスをしてくれた。
それからちょっとだけじゃれ合いながらキスをした。
この時に時間が止まればいいのに
ずっとこうしてたいって願うんだ。
ずっとずっとなんて無理だから幸せなんだって分かってるからこそ強く願う。
「大好きだよ だから離さないで」
大好きな彼に抱きつきながら伝える。
「もちろん 離さないよ」
少し強めに抱きしめてくれる。
ああ、余命まで後何日あるんだろう。
ぼんやりと考えたけど考えたくなくて彼に甘える。
今日も明日も彼と一緒に生きれますように。
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