あらすじ

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あらすじ

 目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。  福岡県福岡市のシーサイドオフィス街に、福岡タワーに次いで高くそびえたつ『フクオカウォール』の屋外階段踊り場で目を覚ました『絶対平均人間』大野仗(おおのじょう)は福岡県では有名な超絶お嬢様トップエリート周瑜嘉穂(しゅうゆかほ)と対戦することになる。  負ければ仗を含む福岡県下の『平均人間』(普通の人達)は下層人間に落とされてしまう。  ドローンで生配信されている対決は平均人間達の注目の的だ。Twitterでディーラーと名のる者によってお題が示され、ウォールの向こう側にいる嘉穂との対戦が始まった。  注目の第1問目は 『相手は自分より上の階にいるか、下の階にいるか』  複数の対決の内、ひとつでも勝てば良いという条件の中、単純なハイアンドロー対決に簡単に負けてしまった仗は、平均人間達の罵倒にさらされるが、Twitterでやり取りをしながら、2問目、3問目と敗けを繰り返す中、次第に平均人間達の結束が高まっていき、惜敗を挟むようになる。  脅かされる嘉穂には、まだまだ余裕はあったものの、次第に能力以上の力を発揮し始める平均人間達を倒すことに戸惑いを感じ『優秀さとは何か』と自問を始めるが、この対決の運営側で自らの思惑を成就させようとしている福岡県シンクタンク所長の大見子(おおみこ)にハッパをかけられ、迷いながらの闘いを強いられる。  大見子の思惑とは? ディーラーの正体とは? 嘉穂の戸惑いはどこへ向かうのか、そして、平均人間達は未来を掴むことが出来るのか。 平均人間とトップエリートの対決をメインストーリーに、新生日本をめぐる、福岡と佐賀の主導権争いがバックヤードで展開する、痛快青春コメディ。 平均人間達の讃歌を聴く時が来るのだろうか。 乞うご期待!
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