王都ピュロス到着

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  そんな状態は、タケルにとっても居心地がいいんだか、悪いんだか・・・。 彼もミィナの心情には気づいているが、 それを言葉にどう表していいか、わからないのだ。 車椅子の背もたれに上体を預けると、自然とミィナの柔らかいお腹に、タケルの頭が当たる。  ん~・・・ 取り立ててミィナに反応はない。 嫌がってる風でもないし、喜ぶわけもないだろうが・・・。 実際、当のミィナも別に悪い気はしていない。 自分のお腹で、タケルの頭が時折揺れるのを黙って遊ばせてやる。 タケル君、調子に乗ってそーっと、頭を寝かし、視線をミィナに・・・。  「んぁ?」 前でも見てろよ、とでも彼女は指先でタケルの頭を弾いてやった。  あいたっ!  
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