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「やばいのは、まさかの嗅覚!?」
と、終は、驚きとともに、
「大丈夫?カナト君……?
ちなみに……どんな匂いなの?」
と、心配そうにしながらも、
続けて、そう湊に、質問すると、
湊は、
「大丈夫……心配無用」
と、苦笑でそう言った後、
「人の匂いがするだけだ。
それも……」
と、終の質問に言葉を濁す。
終は、その言葉だけで、
最も最悪な予想ができた。
だが、その考えを打ち消すように、
湊が、
「終……ちなみに僕は、視力は悪い」
と、真顔で、
俯いている終の顔を覗き込む。
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