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「入学式の時からずっと目を付けてたんだ」
「は、はぁ……!?」
「俺はおまえの顔も名前も知らなかったけど、おまえの『声』には気付いてた」
「っ!」
瞬の言葉に安紗美の心臓が不吉な音を立てた。
「おまえも、俺の『声』に気付いていただろう?」
真顔の瞬に言われて、安紗美の心臓がバクバクと激しく動きだす。
(あのとき聞こえた『声』は、月本くんだったんだ……)
安紗美は午前中に行われた入学式のことを思い出した。
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