0章 人間失格、転生させられる

5/5
前へ
/85ページ
次へ
「下らん与太話はそこまでにしろ。始めるぞ。」 「断ると言ったはずだが?」 「同じ話を何遍させる?貴様に、拒否権など、ない。」 ゼウス様と呼ばれた男の手が光る。朧の身体も同様に光る。 「能力は全て与えた。さあ、行け。言っておくが、100年経つまで自殺はできんぞ。」 「ふざけるな、誰が人類の守護者などやるものか。」 「つべこべ言わず、とっとと行け。」 朧の足元が、削り取られたように丸く消える。 聞くに耐えない呪詛を吐きながら、朧は落下していった。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加