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「下らん与太話はそこまでにしろ。始めるぞ。」
「断ると言ったはずだが?」
「同じ話を何遍させる?貴様に、拒否権など、ない。」
ゼウス様と呼ばれた男の手が光る。朧の身体も同様に光る。
「能力は全て与えた。さあ、行け。言っておくが、100年経つまで自殺はできんぞ。」
「ふざけるな、誰が人類の守護者などやるものか。」
「つべこべ言わず、とっとと行け。」
朧の足元が、削り取られたように丸く消える。
聞くに耐えない呪詛を吐きながら、朧は落下していった。
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