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01
-----やっと空が白み始めた早朝。
小鳥の囀りが、シンと張り詰めた空気にメロディ―を付け始めると、一気に清々しい気持ちになる。
.........筈だった。
「まったくやってらンないよっ!このヒモ男ッ!!出てけ!!」
「・・・・あ、・・・・」
ドサドサツ、と冷たいコンクリートの床にばらまかれるオレの服たち.......
「これも持って行きやがれッ!!!」
ガコツ.............
鈍い音をたてて転がったのは、オレがミサキにプレゼントした四万三千円の厚底ローファーシューズ。
まだ新しいブランドだけど、シンプルでアイロニカルなデザインが気にいって買ってやったのに.....
「み、...」
と、口を開いた途端、目の前で安アパートの薄いドアが閉まった。
バタンッ・・・・・
遠くで聞こえる鳥の囀りも、今では虚しくオレの心を濁す。
- あ~あ、コレ高かったのに.....
まだクレジット払い終わってないっての。あと何回だっけ?!
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