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本棚に追加 遅い昼飯を取ろうと、二人でアパート近くのコンビニエンスストアへと向かう。
社会人になってからは、土曜日の昼下がりに住宅街を歩く事が無かったオレは、ちょっと新鮮な気分を味わっていた。
「そういえばオレ、拓海と休みが合わなくて、こんな昼間に二人で歩く事なんて無かったな。」
「アツシは平日休みだもんな。土曜日、日曜日に休むなんてあり得ないだろ。」
拓海が言う通りで、みんなが休みの時ほどオレたちの仕事は忙しくて。
「学生の時以来じゃないか?こういうの。」
「そうだな、なんか変な感じ。」
拓海は少し照れたように下を向く。
懐かしいあの頃の記憶を辿れば、あまりにも変わってしまったオレと拓海の関係に驚くばかりだけれど、それでも、この関係もいいもんだと思った。互いに気になる存在でも、何処かでまだ戸惑いがある。流石のオレも次に進む勇気が持てなかった。
恥ずかしいけど、初恋の様な気さえしている。
身体の関係を持ったのは片手じゃ足りないオレが、拓海に対してだけは慎重になるんだ。
考えているうちにコンビニの前に到着するが、目の前のドアを開けると、早速弁当売り場へ。
棚に並んだ美味しそうな弁当を片っ端から吟味していると、「アツシはお粥の方が良くないか?」と言われる。
「もう大丈夫だって。いくら美味くても毎日は食えないし。」
そう言いながらも、オレは一応ヘルシーな弁当を手に取った。それに今週は、ちょっとお金も使いすぎたし..........。
「ここはオレが出すからさ。」と拓海に言って、カゴをレジに持って行く。
美味そうな拓海の焼肉弁当を横目に、ちょっとガマン。給料が出たら焼肉を腹いっぱい食べたいな、と思った。

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