序章 プロローグ

1/2
前へ
/160ページ
次へ

序章 プロローグ

【里奈side】 幼馴染みって、難しいよね。 一緒に居るのが当たり前で、いつ好きになったのかも、正直分からないの。 3つ年上の彼は、いつも私よりも一足先に大人になっていく。 私が小学校に上がって4年経ったら、彼は中学生。 中学生に上がったら、高校生。 高校生に上がったら、大学生。 追いかけても追いかけても、届かない。 すぐ近くにいるのに、何だか遠い存在。 ”待って”って叫んでも縮まらない距離を、どう埋めていいのか分からない。 私がこんな気持ちでいる事を、きっと彼は知らないよね? 高杉里奈、高校一年生。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加