カラオケ愛好者

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ケンは、高校生です。学校では軽音楽部に所属しています。ボーカルを担当していて、世の中に出回っている曲やオリジナルの曲を仲間達と一緒に練習しています。学園祭では、花形として観客を楽しませます。 クリスマスパーティーでは、生バンドとしてあちこちで出席していました。忙しかった年末と違って、正月はゆっくり休んでいられる短いオフタイムです。 その間に親戚の家へ新年の挨拶に回ります。これは、お年玉を貰うための営業活動を含んでいました。正月三日間で得た収益は、七万円ほどになりました。 ケンは、家電製品の販売店へ行きました。そこで見つけたのは、カラオケマシンでした。歌えば、審査結果をレーダーチャートで表示し、コメントまで出るのです。このカラオケマシンを購入すると精算して家へ帰りました。 家に着いたケンは箱から機材を出し、説明書に付いている保証書に今日の日付を記入しました。説明書を読んで、機材を確認したケンは、とりあえず風呂に入って晩ごはんを食べたらベッドに入りました。 次の日から、ケンはその機材を使ってカラオケをすることにしました。普段から歌っているので、高得点が出ます。ケンは、レーダーチャートとコメントを見ます。それを曲を替えて何度か歌ってみると、自分の声の特徴がわかってきます。ケンは、その結果を心がけてバンドとの練習に生かすことにしました。 そんなある日、ケンはテレビでのど自慢大会の開催日時が画面に表示されているのを見つけました。自分の実力を試そうと、それに応募することにしました。 のど自慢大会の日がやって来ました。会場に着いたケンは、他の出場者たちと顔を合わせます。受付で、名前を記入すると会場内に入りました。 時間が来て、関係者や司会者がステージでナレーションを務めた後、出場者たちが順番にステージで歌を歌います。ケンの番が来て、いつもの十八番を歌います。それが終わると、簡単な質問を受けて席に着きました。 審査の結果が出て、ケンは予選を通過しました。本選出場者たちは、質問を受けて明日の収録に臨みます。解散後、ケンは帰宅後晩ごはんを食べて寝ました。 次の日、朝食を済ませると会場へ向かいます。本選出場者は、早めに会場に入るとミーティングに参加して自由行動に入ります。ケンはウォーミングアップしました。収録時間が来て、打ち合わせ通りの入場でステージに立つのでした。
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