供養の仕方

3/6
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/234ページ
「宇宙人に会ったことさえないのに、死んでるなんて」 「急に動き出さないだろうか?」 「どうするの。この宇宙人?」 話し合いの中で、とりあえず宇宙人は研究機関に回されることが決まった。 滅多にない対象である。 どういう物質から出来ているのか。 どこの星から来たのか。 死んだ原因は。 いろいろと調べられ、そのうちにこんな声が聞こえてきた。 「なんだかかわいそうに思えてきた」 「早く供養してあげないと」 「しかし、どうやって供養するんだ?」 いくつかの意見が出たが、結局まとまらなかった。 「考えても分からないから、とりあえず地球式のでどうだ?」 「そうだな。だとすれば、まずは燃やすか」
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!