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宇宙人は棺に納められた。
その中は花で埋め尽くされる。
無機質な感じの身体にはあまり似つかわしくない光景だった。
そして、仏さんになれるか分からないが、成仏出来るようにとお坊さんがお経をあげた。
みんな神妙にそれを聞いていた。
霊柩車に棺が入れられ、向かったのは火葬場。
すでに職員が待機していて、宇宙人を焼く段取りを付けていた。
「これで一安心だな」
「合ってるかどうか分からないが、心は尽くしたつもりだ」
「無事、供養出来るといいが」
偉い人間たちが話し合ってると、火葬場の職員が血相を変えて飛んできた。
「燃えてしまいました」
「そりゃあ、よかった。燃えたんだな」
「それが、全部燃えてしまって」
「結構なことじゃないか」
彼らは全員首を捻った。
「骨のようなのが火が回った途端、一気に溶けてしまって」
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