第3章

2/30
前へ
/30ページ
次へ
「こんな事しちゃね、本当はダメなんだよ」 「ん?」 「出会ったばかりの男の子にこんなことしちゃダメなんだってば」 昼下がりの自室で 上半身裸にされた僕は両腕をベッドに繋がれていた。 「……あなたの国では違うのかな?」 僕を見下ろすのは ほんの1時間前に会ったばかりのブロンド。 「フランス人は自由だからね」 けだるくも甘い声。 肩先まで落ちる軽いパーマをかき上げ 上品な口元が綻んだ。 「ムッシュ九条はそうじゃないの?」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加