第3章

3/30
前へ
/30ページ
次へ
「彼は違うよ……彼はどちらかというと保守的なんだ」 僕の薄い胸元を辿ってくる指先を 「ン……」 口内に迎え入れ しばらく遊ばせてから 「――僕は違うけど」 赤い唇を噛んで告白する。 「そうか」 アイスブルーの瞳は 僕の唇とは対照的な冷めた色。 「じゃあ今、楽しい?」 見つめられれば それだけで 「……うん」 至極簡単に魅了されてしまう。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加