心をこめて 心をとめて

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そんな楽しかったクリスマスから何年も経った現在。 あれからもあの「クリスマスパーティー」は開かれていて、出来るだけ参加してきた俺だけど、ここ数年は参加できないこともあった。 なぜなら俺は写真家を目指していて、師匠に付いて海外や日本国内を飛び回わる毎日を送っているからだ。 そして、今年もクリスマスが近づいて来ていた、そんなある日。 スマホを手に取ると、大祐くんからメールが来ていた。 『悠ちゃん、元気~?今年はどう?明日帰って来れそう?』 「今年は帰れそうだよ」 『ほんと~!?楽しみだなぁ。あ、じゃあさ、遊佐くんには内緒にしといてサプライズとかどう?』 「さすが大祐くん(笑)、いいね、そうしよっか」 久しぶりのやりとりでも相変わらず楽しそうな大祐くんの様子に心が和んだ。 『了解!あ、とっておきの画像送るね、悠ちゃんに写真を自慢するなんてちょっと気が引けるんだけど、隠し撮りだ・か・ら』 意味深な言葉と一緒に送られてきた画像を見て俺は固まった。 「・・・・・・え、これって」 そこに写っていたのは、直樹くんが料理しているらしき姿だった。 それはもちろん不思議なことではない。 いつもパーティーに向けて下準備をしてくれているのは知っているから。 それでもその姿に驚くことがあったのだ。 俺はとっさに大祐くんに電話をかけた。
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