裏切りのハネムーン

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新妻は夫の浮気現場をみたようで嫌な気分だった。 酒瓶が溢れた会場に興ざめしたが、扉を開けて酔っ払いたちの列の一番後ろに立った。 群衆の中央に立つアダムのこめかみから頬に向かって赤みが差している。 「彼女は運命の相手なの?」 誰かが冷やかした。 アダムの瞳がギラギラした野性味を帯び彼らしくない、エレナがそう思った瞬間、彼が答えた。
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