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「運命って、わからないことばかりだろう。
ただ、僕の祖母の占いはよく当たるよ。」
会場の笑いを誘う。
「じゃあ、もし生まれ変わってもまたエレナと結婚したい?」
アダムは黙った、記憶が一瞬、過去に飛んだらしい。
「そうだな、たぶん もう彼女とは結婚しないと思う。二度も同じ相手なんて考えられない。」
場内がシーンとなった。
アダムの言葉は一語一句漏らさずにエレナの耳に届いて彼女は凍りついた。
「えっ・・・?」
その言葉が彼女を真っ二つに切り裂いて深い海の底へと突き落とした。
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