愛されるために

エレナの七変化

「神聖なるお式の前に私の気持ちを配慮してくだされない方とは二度と嫌です。」

分厚い書物を抱える丸眼鏡の堅物エレナに変身した。

「エレナ、私の妻として聞いて欲しい。
辛い船上の披露宴で慣れない気苦労もあって、私の配慮が足りなかったことも認めよう。でも今後、徐々に解決していけばいいことで…」

「無理です。」

彼女の態度は伝統校の制服を着た生徒会長だ。

「全て私が悪いと言うなら、せめて謝罪受け入れて欲しい。」

「口頭では受け入れません。」

「なぜ？」

「弁護士なら、お分かりでしょう？これはレイプです。合意の上ではなかった。」

『パン、パン』彼の股の間の2つの風船を連投のナイフで割った。