短篇小説

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気づけば君は子供を授かった。 毎日膝の上で寝ている俺には、君とは別の鼓動がよく聞こえる。 プライド?一体なんのことだろう。 いいオスは過去を振り返らないのさ。 きっとメスだ。俺には分かるよ。 君と違って少しお転婆だろう。 お腹の中から俺を蹴りあげるくらいだから君は苦労するかもしれない。 でも君の子供だ、きっといいメスに育つ。 君は素晴らしい母親になるだろう。 お腹を撫でる君の瞳が俺の母親にそっくりなんだ。俺が言うんだから間違いないよ。 大切に大切に育てておくれ。
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