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あの体操着を着て、ブルンブルンと胸を揺らして、校庭を走ってから、私、矢田トモコの人生は変わったのだ…
私は今さらながら、それを考える。
「…矢田ちゃん…どうしたの? …真剣な顔をして…」
前薗ねーさんが訊いた。
私は、ねーさんの言葉で、現実に引き戻された。
私は、ねーさんの顔を見ながら、つい、
「…なんでもない…なんでもないさ…」
と、いつもの調子で、言ってしまった。
途端に、なぜか、前薗ねーさんが怒った。
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