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俺が小学校を卒業して
アスレチッククラブを辞めた。
駿に会えない日が続く。
寂しい。
次に会った時も
俺だけを見ていてくれるように頑張る。
５月の記録会には駿も出場した。
猫みたいな黒目がちな瞳がゴールを
捉える。
しなやかに伸びる華奢な手足。
駿は決勝、２位だった。
駿が愛おしくて
あんなしなやかな駿を
誰にも見せたくなくて……
駿に抱きつき、おデコにキスをした。
固まった駿が
また可愛い。
駿、覚えているか？
「ぼく、ずっとかけるたんと一緒がいい。
かけるたんのお嫁ちゃんになる。
かけるたんしゅき。」
お前の一生懸命な愛の告白は
忘れないよ。
「駿は俺のもんだ。誰にもやらないよぉ。」
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