第一話 始まり

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第一話 始まり

異世界〈トルワンド〉 その八つの大陸によって形成された世界はなんとも綺麗に揃ったパズルのよう。 その大陸のなかの1つ〈クルス〉。クルスは世界の中心で工業や魔業などが盛んでありながらも自然が多い大陸である。そんな大陸の東方に位置する小さな村〈ブキマ〉なにもないただの村。しかし突如空から雷が落ちその雷は下にいた母親と子供に被弾した。当然母親は死んだ。しかしどういうわけか子供は生きていた、その子供の名はユキト。父親は家を出ていき誰もユキトを育てず、放置されていた。そんな彼の中にとある1つの考えが浮かんだ。『なぜ自分ばかりこうなのか?』と。暫く考えたが所詮は幼児。当然分からなかった。そこで村長にこう聞いた。 「雷を落としたのは誰だ?」と。村長は驚いたような慌てたような顔で「雷を落としたのは神だよ」 と言った。そして彼に、ユキトに、復讐の焔が燃え上がった。スライムに石を投げて攻撃したりゴブリンの腹を槍で貫いたり、色々訓練をした。幼少期に無茶をしすぎたのだろう。髪は脱色し、一点の曇りもない真っ白な髪の毛になった。そんな彼は徐々に進化していった。最初に人間から半人間。半人間から魔族。魔族からバンパイアとなり、そこで進化は止まった。そんな彼の復讐物語をとくとご覧あれ!
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