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(なごみ語り)
最近、眠れないのだ。
もともと寝つきがいいほうではないが、ちゃんと寝ている感じがしない。眠りが浅くて、すぐ起きてしまう。身体は疲労で疲れ果てているのに、頭は冴えて熟睡できない状態が続いていた。
昨日もコンビニに行ったら、寝不足でふらっときた。
店員さんにも迷惑かけちゃったし、大人にもなって自己管理が出来ないのかと、落ち込んでしまう。今朝も起きると体がだるかった。
寝不足のせいか、体が熱っぽい。
僕はベッドに横になったまま天井を眺めた。
今日は休みだからゆっくり体を休めよう、と目を閉じた時だった。
ピンポーン、ピンポーン……
チャイムが性懲りも無く鬼押しされている。
誰だろうか。
僕の知り合いに休みの朝に連絡もなく来る人なんか居ないけど、とにかく頭に響くチャイム音をどうしかしなければならない。僕は渋々ドアを開けることにした。
「久しぶり~洋ちゃん、元気……じゃないね。」
「わたる……くん。」
本当に久しぶりに、友人である渉君が訪ねてきた。
僕の家に来るのもどれくらいぶりだろう。
最後に会ったのも、忘れるくらい前だ。
「上がっていい?」
「うん。どうぞ。散らかってるけど。」
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