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三年間付き合った恋人と別れた。
初めての恋人で、何もかもを教えてくれた愛しい人だった。
恋愛に臆病だった僕を外へ解放してくれた。
大好きで大好きで仕方がなくて、彼のすべてが愛しかった。
なのに、諒から別れを切り出された。
『離れた方がお互いの為になるから…』
二人の間には知らないうちに埋まらない溝ができていたのかもしれない。
僕には理由が全く理解できなかったが、諒が決めたことに従った。
そして僕はまた一人になった。
朝も一人で起きて、会社へ行って、夜も一人で寝る。
愛しい人がいたことさえ、遠い昔のように感じた。
今日もベッドの中で丸まって眠る。
諒が僕を抱いてくれたことを思い出しながら、1人で眠る。
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