19人が本棚に入れています
本棚に追加
土曜日の午後
部活を終えて俺たちは
2人で街に出た。
特にするコトも
行くあてもなく
俺たちは手を繋ぎブラブラしていた。
週末はお互い家族がほとんどウチにいて
2人でゆっくり過ごすコトが出来ない。
何もしなくても
コイツが隣りにいれば幸せだ。
気が付けばもう10年コイツのコトを
想ってる。
2コ下の駿。
ホントに可愛い。
俺の生涯のパートナーはコイツしかいない。
駅近くのスーパーで見知った顔に会った。
「サク~クス~。」
駿と同じ1年生。
3人が陸上部だ。
駿と繋ぐ手を見ても
イヤな顔一つしない。
それだけで もぅコイツらは仲間だ。
2人で夜ごはんを作って過ごすと言う。
「羨ましい」とコトバが漏れてた。
サクとクスは
4人で良ければ、
と俺と駿の居場所を作ってくれた。
俺たちは夜まで友達のウチにいると
親に連絡した。
今夜のメニューはカレーとサラダ。
俺も駿も料理は出来ない。
サクがカレーを作り
クスがサラダを作ってくれる。
2人、独特の雰囲気。
誰も入るコトの出来ない空気が漂う。
サクとクスはゆっくりしててと
駿との時間をくれた。
駿を抱き寄せる。
今すぐにでも唇を奪える距離だ。
おデコやホッペにキスしたコトはある。
でもその先は怖くて出来ない。
駿に嫌われたらと思うとコワイ。
唇へのキスだって
舌を絡ませる大人のキスだってしてみたい。
でも駿はまだ中1だ。
セックスをどこまで知っているのかわからない。
そういう俺も経験は無い。
ゲイビを見て勉強?するくらい。
あの男優たちの行為を駿にするなんて
まだ考えられない。
駿は俺のお嫁ちゃんになると言ってくれた。
覚えているか少し不安だけど
いつも俺と手を繋いでくれる。
駿が下で受ける方?
俺は普通に攻める方?
駿のコト、傷つけちゃうかも……
やっぱり
まだ考えられない。
カレーが出来上がり
4人で食べる。
可愛い後輩に
愛しい駿。
最高の時間を過ごせた。
最初のコメントを投稿しよう!