桜花と季菜 

2/2
前へ
/96ページ
次へ
桜花「ほら、季菜。ココア出来たぞー。熱いからふーふーするんだぞ?」 季菜「ありがとう…桜花ちゃん。…いただきます……ふーふー…ん、美味しい…」 桜花「よし!じゃ俺も作るか!…あれ?お湯がない。ポットに水を……おわっ?!」 重たく自分より大きなポットを無理矢理持っていたら、よろけて転ぶ。転んだ拍子にポットがゴンッと頭に当たった。 季菜「桜花ちゃん…!大丈夫…?!」 桜花「大丈夫、大丈夫。全然痛くねぇから」 へらへら笑う桜花を余所に見るからにでかいたんこぶが出来ている。 ドジッ子属性持つが故に何かと怪我をしやすい。 踏み台に乗り、シンクの縁に乗り、蛇口を捻るが頭から勢い良く水を被る。 「桜花ちゃん……大丈夫?」 ここまで来ると不幸属性もついているんじゃないかと本気で思う。 しかし基本はやりたいようにやらせるのが俺の教育の仕方だ。余程危険がない限りは見守ってやることにしているのだった。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加