護衛

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 帰り道、今日からお世話になりたいというレオを連れて、ランバートはルカを店まで送った。その帰り道、ルカはとても気にした様子でランバートに問いかけた。 「ランバートさん、言いづらい事だったら言わなくていいから、教えて」 「えぇ、どうぞ」 「さっき出てきたブルーノって人とは、どんな因縁なの?」  とても心配そうな顔のルカを見ると、言葉に少し詰まる。けれど再び悲しみや怒りが嵐のように巻き起こりそうで、ランバートは努めて冷静でいようと笑みを浮かべた。 「俺の友人を殺したグループにいた奴です」 「殺した!」  思わぬ言葉にルカの声も大きくなる。だが気づいて口を手で覆い、その後はなんて言えばいいのかと表情を曇らせた。 「あの、それが本当なら…」 「確かな証拠がないので、立件できないんです。当時東地区はスラム、暴行死なんて日常的でした。俺の友人もその一人です。そしてブルーノは当時、そうした事を繰り返していた貴族の若者グループに入っていたんです」  思い出すだけで終わらない憎しみが心を焼く。底のない悲しみが押し寄せる。     
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