罪の重さ

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 安息日前夜、珍しくランバートは引きずられるようにシウス達に拉致られた。  とうとう全てが明るみに出たのだと覚悟していたが、そうではない。シウスやオスカル、ファウスト、エリオット、そしてクラウルまでもがいる酒宴の只中に放り込まれた。  違和感は、そこにラウルの姿がない事だった。 「まぁ、事件もこれ以上の進展は望めぬ。今日はお疲れさん会じゃ」  そう言ってランバートのグラスに酒を注いだシウスは、違和感を覚えるほどにテンションが高い。 「お疲れ、ランバート。明日は休みだからここに泊まるといいよ」  ねぎらうように肩を叩くオスカルがいつもよりも優しかった。 「奴らの足取りは分からないままだ。内務も半ば諦めていると聞いている」  問うわけでもないのに事件の進捗を話すクラウルのその言動がまず違和感だ。  ランバートは頼りなくファウストを見上げた。それに、ファウストはいつも以上に何も言わず、視線を逸らした。  こんなに居心地の悪い酒宴は初めてだった。腫れ物に触れるような扱いにいたたまれず、秘密を抱えきれずに不安を感じ、それでも巻き込んだファウストに累が及ぶことを恐れて口を閉ざす。     
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