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「戦神ゼウデラ! もうあなたの好きな様にはさせないわ! あなたはわたしたち『封神の七雄』が滅ぼすのよ!」
「おお、あの娘見込みがあるじゃないですか! たった九十分のレッスンで、あそこまでうまく演じられるとは! やはり団長の目に狂いはなかった!」
「いやー、傑物を引き抜いたもんだ。あの子を我が団に正式に勧誘できればいいんだけどねぇ」
それから約一時間半後。急なレッスンを終えたフルージアは、晴れて生まれて初めての舞台に立っていた。
「返してよ! 返しなさいよゼウデラッ! あなたの奪った数多の命を! あなたの歪めた運命を! できないのならば今ここで! おとなしく封じられなさいッ!」
フィラ・フィア役(フルージア)が叫ぶと、ゼウデラ役がそれに応える。
「だが断る! 貴様如きが知るまいよ? 戦を呼ぶ! 戦を呼ぶことの楽しさを! 喜びを! 足掻く人間どもを見ることの、なんという至福か! そもそも貴様如きがこの強大なる我を封じられるものか!」
それに反論するはエルステッド=ウォルシュ。
「あなたは知らない! 我らが『封神の七雄』の強さを! 強さとはただ力があるというだけではない! だから見せてやる! 本当の強さという奴を!」
「独りでずっと戦ってきたあなたは知らないはずだ。僕も彼女らに会うまではそうだった。その力とは――」
「――絆だ。それを知れゼウデラッ!」
シルーク役の言葉をヴィンセント役が引き継ぎ、戦いが始まる。
どの人も皆、それぞれの役に深くのめり込んでいた。
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