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「はい!わかりました」 そう言うと寺島は慌てて警備室の方へ走っていった。 寺島が見えなくなると、寺田先生はさっと部室の裏手へ走って行った。 急いで部室の裏窓のダイヤルキイをロックした。 そしてすかさず元の死体の目撃現場に戻った。 寺島はまだ戻って来ていなかった。 自分はあくまで死体の発見者なんだ、 と寺田先生は一人自分に呟きながら、流れてもいない冷汗をホッとした表情でハンカチで拭った。
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