序章

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序章

僕が初めて"アレ"を見た時、このつまらない世界にこんなにも自分をわくわくさせるものがあるのかと思った。それと同時に美しいとも思った。 街灯のみに照らされた"アレ"の長い漆黒の髪は、それと同じくらい真っ黒な闇の中に溶け込んでいた。その漆黒の中に輝く白すぎる肌は"アレ"をこの世の全てのものから切り離した存在にしていた。そして、その白い首筋から流れる赤いものが、"アレ"をより妖しく美しくしているのであった。
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